コラム

社長の酒造りコラム 記念すべき第1回

お酒造りの事

大学を出て山梨勝沼のワイナリーに就職してから、彼此もう30年もお酒の仕事に携わっています。

学生時代にはもちろん、想像もしていなかった奈良県での日本酒造りも25年を過ぎました。

奈良に来た頃、日本酒造りの事は全くの素人でしたし、当時は但馬の杜氏さんや蔵人さんも大勢来られてて、
普通酒(どの辺が普通なんでしょうね)主体の酒造りをしていました。伏見にある大手の酒蔵さんのお酒でした。

ただ、奈良に来て直ぐに自社田で山田錦を栽培できたこと、
その米で「櫛羅」というブランドのお酒を醸す事が出来た事で今があるのかなと思います。
「櫛羅」のお酒を通して酒造りを勉強したように思います。

入社して10年が過ぎようとした頃、前任の杜氏が引退し、季節の蔵人さんも来なくなり、
社員5人との酒造りになってからがホントの意味での酒造りだったのかもしれません。
焼酎ブームでお酒はあんまり売れていなかったですし、大手の下請けの契約もその翌年には無くなりました。

お酒を売る為にはどうしたら良いのか?

美味しいお酒とは?

といった解決しなければならない疑問と同時に、あの酒屋さんに売ってもらえるお酒を造らなければという
使命感にも似た気持ちで一杯一杯でした。

ただ、「櫛羅」のお酒だけはずっと同じように造ってきたように思います。
酵母も9号酵母を使い続けてきました。

杜氏になって10年が過ぎ、やっと自分の言葉で酒造りを語れるようになったかなと思います。

折角、ホームページもリニューアルした事ですし
ぼちぼちとお酒造りの事をコラムにしていこうと思います。

今回が第1回です。

次回に続く…

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