社長の酒造りコラム 飲み心地って良い言葉です
飲みやすい話
今回は今までと少し違う感じの話になります。
前回は水の話でしたが、ワインには水を使いません。
洗い物にはもちろん使いますが、原料には使用しません。
25年ほど前までワイナリーに勤めておりましたが、
当時は凝縮したブドウが収穫できなくて(理由は様々だと思います)、
濃い味わいのワインを造る事が大目標だったように思います。
「水っぽくないワイン」(水を使っていないのに水っぽいとはこれ如何に)
を目指してたんだと思います。(違ったらすみません、三澤社長)
水っぽいワインは飲み飽きちゃうと思うんです。欠点も何となく浮き彫りになるし。
そもそも水っぽいワインは熟成に向かないと思います。
良いワインとは「ブドウの品種特性が表現できている事」「産地特性が表現されている事」「熟成に耐えられる事」
と30年前に教わりましたが、今でも良いワインの評価は一緒なんでしょうか?
水っぽいワインが飲みやすいか?は分からないですが、
良く「篠峯」は飲みやすい(から美味しい)とお褒めの言葉を頂きます。
飲みやすいは誉め言葉か?っていうのは結構心に引っ掛かっていて(もうかれこれ8、9年?)
この疑問を提起してくれた、川崎の「たけくま酒店」さんには感謝しかありません。
つい飲みやすい!って言ってしまいます。
日本酒だけではなくて、ワインでも言っているかもしれません。
日本酒の場合は「飲みやすい」はやっぱり誉め言葉で良いんじゃないかと思います。
ワインの場合は誉め言葉とは違うかなあという気がします。
ところで、ワインを飲む機会はめっきり減ってしまい、上等なワインは特に飲む事がありません。
日本酒を熱心に販売されている酒屋さんの一つのトレンドである
「自然派ワイン」が少し苦手だという事もあるかもしれません。
でも前回のお知らせでお知らせした、インタビュー記事のイタリア人の
クリスチャンさんのお土産のこのワインは非常に美味しかったです。感動するぐらい。
浦和のモトコさん、画像をお借りしました。
このワイン(篠峯も他の日本酒も飲みましたが)を一緒に飲んだ人が
楽しい人達だったこともあるかもしれません。
ネット情報によれば飲み心地が良くて「ワイン界のポカリスエット?」と呼ばれてるらしいですが、
感動するぐらい美味しかったです。
「飲みやすい」と「飲み心地が良い」では言葉の響きが違いますね。
「篠峯」も飲み心地が良いと言ってもらえるお酒を目指していきます。
次回に続く。。。