コラム
社長の酒造りコラム 櫛羅2004のコト
2004BYの話
前回は「櫛羅」のラベルの話でした。
ワインでいうところのエチケットです。
初年度から50%精米でお酒を醸していたらラベルも「純米大吟醸」で作ったのですが。
55%精米で50%精米以上の味わいを!というコンセプトがあったのでした。
2年目になりやっぱり「純米大吟醸」の方が売れやすいのでは?
という事で、1997ヴィンテージからは50%精米に変更になりました。
このあたりの「純米大吟醸」が素晴らしい!というのは今でも一緒かもしれないですね。
25年たっても進歩していないのか?あるいは25年たって純米大吟醸の良さが浸透したのか?
は分からないですが。
正直1996ヴィンテージの印象はあまりなくて、1997ヴィンテージから割と印象に残っています。
1年目は物珍しさで多分、直ぐに完売したんだと思います。
2年目からは田圃も増やして製造量も増えた事もあって、売れ残っていたからかもかなと。
大阪の河津さんの常温棚熟成酒も1997ヴィンテージだったはずです。
その後はずっと長らく櫛羅ブランドは50%精米の純米吟醸だけでした。
田圃が増え自作米山田錦の収穫量が増えて60%精米の「櫛羅純米」を
初めて造ったのが、2006BYです。
そして私が、製造責任者=杜氏になったのが、その2年前の2004BYです。
それまでの約10年間は但馬杜氏である吉田杜氏と二人三脚で酒造りをしてきました。
そういう意味では、「櫛羅」のファーストヴィンテージは「櫛羅純米吟醸2004」なのかもしれません。
このヴィンテージであれば20万円でも買うんですけど!!
多分このヴィンテージも無いはずです。残念。
次回に続く。。。