コラム

社長の酒造りコラム ワインに無くて日本酒にあるモノ

今回も前回に引き続き、精米のお話。

先のお知らせで、英語のインタビュー記事をご紹介しましたが、
その中で2番目の“     ”で囲まれた部分は

「玄米を見て、この米は何%に磨くのが一番良いと分かればカッコ良いのですが、
残念ながら今の私には分からないのですよ(誰にも分からないと思いますけど)」

みたいな事を喋ったはずなんですが、ちょっと違って伝わってたような感じ。
アップした後、英語の得意な方に翻訳してもらったんですが、ちょっとよく分からない翻訳になってました。

今回のテーマの「ワインに無くて日本酒にあるモノ」は一杯あるでしょうし、
その逆も一杯あると思います。

そんな中で造り手から見ると、酒造りの際にまず精米歩合をどうしようと考えなければならないのは、
ワインを造る時には無いんじゃないでしょうか?という話です。

強いて考えるとそれに相当するのは、ブドウの収穫量をどこまで落とそうかと
考えながらする摘房でしょうか?
(凝縮したブドウを収穫する為なんで割とシンプルな考え方なんだと思いますが)

日本酒も玄米で酒が造れればシンプルだと思います。

ある、リッチ(大金持ち)なワイン(DRCやルフレーブ)大好きな
マダムが、かなり前の事ですが名言をおっしゃられました。

「玄米で造った日本酒この前飲んだら美味しかったよ~糠臭くなくて!!!」

精米をするから日本酒は糠臭くなるのね!みたいな理解のようです。

この言葉を聞いて感動しました。

なぜ、精米しなければならないのか?

なぜこの米は65%ではなくて66%に精米するのか?

この答えが分かった時、私の酒造りは完成するのかもしれません。

次回に続く…

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