原料を重視するワインの世界。そこでの学びを経て日本酒の世界に入った時に、蔵の周りの田んぼのお米だけでお酒を造ったら美味しい酒ができるのではないか?という興味が湧き、自ら栽培してみようと思い立ちました。

酒蔵の周りに自社田があったのでそこで山田錦を栽培したところから『櫛羅』のお酒は始まります。
初年度は「高精白になるまで磨かなくても、磨いたお米で造ったお酒と同等の味わいを出せたらカッコイイよね」と、55%精米で50%精米の純米大吟醸の味わいを出す事をコンセプトに仕込みました。

そしてその後のコンセプトは一貫して「櫛羅」の味のするお酒を醸すことです。兵庫の特A地区の山田錦ではなく、砂質で肥料も水も抜けてしまう田んぼで育つ山田錦。葛城山の山裾に位置する蔵。この気候風土に育てられた山田錦とこの地で汲み上げる井戸水を組み合わせて出来る味わいを大切にして醸しています。

「櫛羅」シリーズには50%精米の純米吟醸と60%精米の純米の2アイテムがあり、それぞれに生酒と火入酒があります。 そして、自作田が増えた2020年からは新たなアイテムが仲間入りします。まずは80%精米の低精白純米。その他にも生酛仕込の純米や純米大吟醸酒も。これからもコンセプトを大事に新たな味わいが増えていきます。楽しみにお待ちください。